2019年6月のはじめに、Google検索のアルゴリズムが大きく2つアップデートされた。どのようなアルゴリズム変更が行われ、どのようにSEO順位が変動しているかまとめる。
どのようなアルゴリズム変更が実施されたか?
2019年6月はじめのアップデートでは、大きく2つアルゴリズムが変更されている。
- コアアルゴリズムのアップデート
- 多様性に関するアップデート
2019年6月4日 コアアルゴリズムのアップデート
Tomorrow, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the June 2019 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this tweet for more about that:https://t.co/tmfQkhdjPL
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 2, 2019
医療・クリニック、美容・エステ、飲食のカテゴリに影響あり
今回のアップデートでは、サプリなどの体内に入るものが最も影響があり、ついで化粧品や脱毛などの肌に触れる系の変動が大きいとの報告がある。
YMYLに大きく関連するカテゴリに関して、Google大先生はEATの重みを強化していく方針が強まっていると考えられる。
6/3にGoogleより、コアアルゴリズムアップデートの予告がありました。予告は珍しいですが、予告通り大きな変動を確認しています。
キーワードのカテゴリ別に見ると「医療・クリニック、美容・エステ、飲食」などで平均より大きな変動が出ています。#Gyron #アルゴリズムアップデート #Google順位変動 pic.twitter.com/RcJP24TfAd— Gyro-n (@gyro_n) June 5, 2019
速報ですが、サプリなど体内に入るモノの変動が最も大きく、次いで化粧品や脱毛育毛など皮膚に触れるモノの変動が大きいです。ほぼ無風のジャンルもあります。
https://t.co/z5kEcR1Z9r— MIERUCA君 (@Mieruca_kun) June 5, 2019
2019年6月 多様性に関するアップデート
Googleが検索結果の多様性を強化するアルゴリズムアップデートを実施するとのこと。
Have you ever done a search and gotten many listings all from the same site in the top results? We've heard your feedback about this and wanting more variety. A new change now launching in Google Search is designed to provide more site diversity in our results….
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 6, 2019
このアップデートにより、原則、同じサイトからの2つ以上のページがGoogle検索の上位結果に表示されないようになる。
ただし、特に関連性が高いと判断された場合には、2つ以上が表示されることがある。
サブドメインは、ルートドメインの一部として扱われるので、サブドメインのページもすべてルートドメインのサイトとして認識される。
ただし、サブドメインに関しても、関連性が高いと判断された場合は、別サイトとして扱われる。
アルゴリズム変更の考察
※ あくまで考察なので、事実ではないことにご注意を。
さらなるEAT強化
YMYLに大きく関連するカテゴリに関して、Google大先生はEATの重みを強化していく方針が強まっているのではないか?
カテゴリごとに重み付けしているのであれば、階層型の大きなカテゴリ辞書を作っていそう。
個人アフィリエイターが不透明なサイト運営をし続けるのは厳しい世界かもしれない。
専門性のある人とマーケターのコラボレーションが大切になってきそう。
多様性の強化
多様性を意識していく方針が強まるのであれば、今後、似通っているサイトは上位表示が厳しくなっていくのではないか?
今回の多様性に関するアップデートでは同一サイトでの表示を減らす施策だったので、同一サイトで複数ページが表示されていたサイトしか影響が出ない模様。
今後、多様性が強まるのであれば、特にビックワードで似通ったページが上記表示されにくくなる可能性が高くなる。
例えば、
- 1位 〇〇の比較サイトA
- 2位 〇〇の比較サイトB
- 3位 記事サイトA(〇〇の感想)
- 4位 〇〇の比較サイトC
- 5位 〇〇に関する商品を取り扱う公式サイトA
- 6位 記事サイトB(〇〇の特徴)
- 7位 記事サイトC(〇〇のデメリット)
みたいな、比較サイトの質が評価されて上位部分を比較サイトが独占しているっていうパターンを考えてる。
多様性を強めるのであれば、同じような比較サイトが全部上位に存在する必要はないよねってなり、
- 1位 〇〇の比較サイトA
- 2位 記事サイトA(〇〇の感想)
- 3位 〇〇に関する商品を取り扱う公式サイトA
- 4位 記事サイトB(〇〇の特徴)
- 5位 記事サイトC(〇〇のデメリット)
- 6位 〇〇の比較サイトB
- 7位 〇〇の比較サイトC
みたいな感じになる可能性がでてきている。
つまり、記事内容群での上表示決定ロジック と 記事内容群の中での優劣決定ロジック を明確にわかれていくのかもしれない。